私たちはかけがえのない命を授かった、世界でたった1人の大切な存在です。
1人1人が決して替えの利かない、素敵な価値を持っています。
まったく同じ人なんて1人もいない。
みんなちがうから素敵なのです。
みんなちがうから、それぞれが輝くのです。
一方で、私たち大人は
「みんなと同じことができるように」
「周りと違って目立たないように」
と教えられてきました。
「我が子らしさを認めてあげたい…」
「みんなと同じようにできて困らないように…」
こんな2つの相反する願いで葛藤することも多々あると思います。
私は、教育の現場で
「みんなと同じようにできない自分はダメなんだ…」と、
辛い思いをしている子たちをたくさん見てきました。
なぜみんなと同じようにできないといけないのでしょうか?
社会に出た時に困らないように?
では、その社会ってどんな社会?
時代はどんどん変わっています。社会も大きく変わっていきます。
これからの時代、子どもたちにとって本当に必要なことは、
“自分の強みを知っていること”
“自分に誇りをもっていること”
「自分なんて…」→「自分っていいな♪」
自分だけの色を見つけることこそ「生きる力」に繋がります。
人生を輝かせる「生きる力」を身に付けて、
たくさんの子が笑顔になることを願っています。
違う学年同士の交流は、子どもの成長に欠かせないと考えています。
一緒に交流する過程で、“教え合い” “助け合い”が活発になるからです。
また、“人とちがうこと”への尊重心を育むことにも繋がります。
小集団の中では、それぞれ自分の役割を見つけることができます。
集団を引っ張るだけがリーダーシップではありません。
それぞれが「自分色のリーダーシップ」を見つけることが大切なのです。
自分の得意が人の役に立つと知ることは、子どもの自信に繋がります。
全員の顔を見ながら行う「対話」の時間。
1人1人の話を丁寧に聴き、自分の意見を伝える。
“わからないことは人に聞く”
“困ったら人に頼る”
このような経験を積んでいくことも「生きる力」に直結します。
今も教育現場や保育の現場で当たり前に使われている「グレーゾーン」という言葉。
その言葉にものすごく違和感があります。
多数派が白で少数派が黒?
その間でグレー?
なぜみんな白でなければいけないの?
実際に教育現場に身を置いてみて、グレーゾーンという言葉があるのは、
その方が教育しやすい、という単なる大人の都合であることに気付きました。
特別支援学級と通常学級、どちらの担任経験もあるからこそ、
“線引きなど必要ない”と感じました。
“障がいがあるかないか”ではなく
“困ってる子に必要な支援をすること”が
大切だと考えました。
自分の得意と苦手を知ること、
人の得意と苦手を理解すること、
お互いを尊重することで、安心の世界が広がります。
「グレーゾーンなんてない!みんなカラフル!」が、世の中の当たり前になり、
どんな子どもたちも笑顔で安心して過ごせる社会になりますように!